[日 時]2005年09月14〜18日 [場所]長崎県対馬市 内山峠 [旅行者]A.K
■内山峠に立つ(9月14日)
私が鷹に魅せられるようになったきっかけは、タカの名前 はサシバ位しか知らなかった98年秋の出来事です。ふらりと出掛けた岡崎市の 扇子山で、アカハラダカ成鳥数羽の美しい飛翔を見て、鳥肌がを立ちました。 "こんなにも美しいタカがいるのだ!"と感動し、タカに興味を持つようになっ たのです。その日家へ帰って、早速アカハラダカの事を調べたら、対馬の内山 峠が目にとまりました。それ以来"憧れの内山峠"だったのですが、ついに今年 訪れる機会を得ました。
西へ進むにつれ、天気は悪くなり対馬の厳原空港へ着陸し た時には小雨がぱらつき始める。早速レンタカーで、内山峠を目指す。12時15 分標高445mの内山峠に到着。早速展望台へ上がるが、霧に包まれ視界は悪い。 車の中で待つこと2時間、ようやく霧が引き始めたので再び展望台へ登ると、 絶景が開けている。前方の北側には500m級の山々、右手には谷を挟み玄界灘方 面、左手には峠を下ると小さな集落とその奥には日本海。タカの渡り観察ポイ ントは風光名媚な場合が多いが、ここは又格別。明日からのタカ見に多いに期 待して峠を下る。
■渡れないアカハラダカ(9月15日)アカハラダカの渡りは早朝からスタートと聞いているので、 朝食もそこそこに、6時に宿を出、内山峠には6時25分到着。北東の風がやや強 く、残念な事に東の空には雲が掛かっている。しばらくすると、アカハラダカ がぱらぱらと飛び立ち始める。7時、数十羽のタカ柱が出来はじめたと思った ら、またたく間に脹れあがり1500羽のタカ柱になる。タカ柱が解けて渡り終え たら、次は2000羽程が川のようになって渡って行く。ほんの短い間の、あまり の出来事にあっけにとられてしまう。
7時半頃から、タカ柱を立て渡り始めはするが、引返して しまうパターンに変わる。確かに、北東の風は幾分強くなった感じだが、サシ バやハチクマなら問題無く渡ると思われ、アカハラダカとの飛翔能力の差なの だろう。それはともかく、天気は良いのに渡れないアカハラダカ の一部が展望台へ凄いスピードで接近しては北上して行く。
その後も、あちこちで1000羽規模のタカ柱がしきりに立つ が、2時半頃には渡りを諦めたのか、山腹へ降りる個体が多くなる。そこで明 日の渡りに備え羽を休 めるアカハラダカを探して林道を回ると運よく姿見ることが出来た。
■圧巻、9万2千羽の渡り(9月16日)昨日渡れなかったアカハラダカの塒立ちを期待して、今日 も6時25分に展望台へ登る。北東の風は昨日よりやや弱く、どんどん渡り始め ている。アカハラダカの動きは早く、みるみるうちにタカ柱は膨らんだかと思 うと、一斉に流れて行<。アカハラダカの下面に朝日が差し、銀色にきらきら 輝き素晴しい光景。あちらのタカ柱が渡り終えたと思うと、もう次の一団が渡 り始めている。信じられない光景。7時過ぎには、塒立ちは約2万5千羽にのぼ るとの事。
10時半頃、朝鮮半島発と思われる集団が渡り始める。11時 5分、大集団が渡り始め、なかなか途切れない。延々と続く。何と1万6千羽と の事!そして次は11時40分、タカ柱がどんどん膨れあがり、これまで見たタカ 柱とはスケールが違い、もの凄いエネルギーを感じる。これも何と6千羽との 事!
その後も渡りは続き、ここ数年では最高の9万2千羽の渡り との事。3時ごろさすがに渡りは止まったので、この幸運に巡り会えた事を噛 みしめながら、内山峠を下る。
■出会い[内山峠のタカ] ◆アカハラダカ:10万+羽 ◆サシバ:1羽 ◆ハチクマ:2羽 ◆ハヤブサ:3羽 ◆チゴハヤブサ:3羽 ◆ミサゴ:2羽 ◆チョウゲンボウ:3羽