[日 時]2001年3月25〜27日 [場所]北海道網走、ウトロ(知床) [旅行者]A.K R.K
■ 初日:オホーツク海流氷上のオオワシ
[日 時]2001年3月25日、15:30〜16:30 [観察地]網走港周辺オホーツク海 [天 候]曇、無風 [観察者]R.K A.K
夫婦で道東旅行する機会を得、念願のオホーツク流氷クルーズ乗船場へ遂にやって来た。しかし、入口の張り紙をみてショックを受ける。"流氷が沖合い遠くへ流されてしまい、流氷は期待出来ませんので御了承下さい"との事。23日のインターネット流氷情報ではまだ充分有ったはずなのに!(流氷は風次第で、接岸している時でも一晩のうちに沖合いまで引いてしまうことも有るそうだ。)流氷に乗るオジロワシやオオワシのイメージが吹き飛ぶが、ここまで来たら乗るしか無い。オーロラ号はドラとともに出港し、わずかに残る流氷の間を選んで通る。2階甲板から辺りを探すが、いるのはカモメばかり。そばにいた船員さんにオホーツクの流氷やワシの話を聞いていると、"あそこに何かいるよ!"と目ざとく見付けて、指さしてくれた。双眼鏡で見ると待望のオオワシが流氷の上にポツンと止まっている。船がどんどん近付くが、"逃げないでくれ"と願いつつ、夢中で流氷上のオオワシを撮る。さすがに船が20m位迄接近するとこのオオワシも少し先の流氷へと移動。その後穏やかな海面をすれすれに飛び去って行った。
流氷が殆んど沖合いへ去った状態を見て、オジロワシやオオワシを見ることを諦めかけていただけに、これほど近くで見る事が出来たのは本当に好運だった。
■ 2日目:ウトロ(知床)のオジロワシ
[日 時]2001年3月26日、14:30〜16:30 [観察地]ウトロ〜プユニ岬 [天 候]雨、南東の風:強 [観察者]R.K A.K
今日の天気予報は、オホーツク海へ抜けた低気圧が勢力を強め風雨とも強くちょっとした嵐との事。網走をウトロへ向けバスで出発するとすぐに小雨が降り出す。途中の小清水原生花園は、草原となっていていかにも猛禽類が出そうなところ。バスの中から注意して見て行くが、トビしか見えず。ウトロの少し手前で、山側にオオワシ1羽、流氷の上にオオワシ4羽止まっていた。流氷が少なくまだワシ達がいるのか心配だったが、これをみて一安心。
午後2時過ぎ風は強いが雨は小降りになったので、ウトロのホテルを出てプユニ岬へ徒歩で出かける。幌別橋の少し手前で、オジロワシが1羽海上に現れ、約30m迄近付いて来る。成鳥か又はそれに近い若鳥で、薄い褐色に白い尾が映えてきれいだ。この個体がウトロ方面へ飛び去った後オジロワシがもう1羽、少し遠い海上を同じ方角へ飛んで行く。幌別橋を渡ると、道路の両側にはエゾシカが数頭づつの群れを作っており、皆首を伸ばしてこちらの様子を伺っている。
出発して45分程でプユニ岬に着く。眼下にオホーツクの海が広がり、景色が素晴らしい。ここへ来た最大の狙いは、眼下を通るオジロワシやオオワシを上から見る事。しかし風がものすごく強いため、楽しみを明日に残し今日はあきらめて引き返す事にする。引き返し始めてすぐに、上空に幼鳥らしきオジロワシが1羽、そしてオオワシが1羽現れる。その後少しして"コホッ"と言うような鳴き声が上空から聞こえるので見上げると、カラスが飛んでいる。飛翔型は崩れていて特徴が良く分から無かったが、これが噂のワタリガラスだろう。天候には恵まれなかったが、今日は知床の自然に触れる事が出来充実した1日で有った。
■ 3日目:プユニ岬のオオワシ・オジロワシ[日 時]2001年3月26日、7:30〜9:30 [観察地]ウトロ〜プユニ岬 [天 候]曇、無風 [観察者]R.K A.K
朝起きてカーテンを開けると、外は昨夜降ったのか雪景色。空はまだ暗いが、幸いにも雪はやんでいる。朝食もそこそこに、10cm程の積雪の中、昨日すっかり気に入ったプユニ岬へ徒歩で向かう。途中がけの上の木に、オオワシが2羽並んで止まっているのを見付ける。良く見るとオオワシの近くにはオジロワシもいる。写真を撮っていると、斜里在住の方が通り掛かられ、"車で案内しましょうか?"との言葉に遠慮なく車に乗せて頂く。朝日を受けて樹氷がきらきら光る知床山を見せて頂いた後、プユニ岬でおろしてもらう。いよいよここでワシの登場を待つ。幸い、風は殆んど無く寒さはそれほどでもない。
8時過ぎ、オオワシが遠い海上をウトロ方面へ1羽、2羽と移動して行くが、なかなか眼下へはやって来ない。8時半頃、いきなり眼下にオオワシが現れるが、すぐにやって来た方角に姿を消す。鈍い緑の海に白と黒のオオワシの姿が、ほんの数秒の出来事だがとてもきれいに映る。その後、私が最も期待していたオジロワシも眼下に来るが、少し遠いしこれもあっという間に姿を消す。しかし、白い尾が印象的だ。
9時半、迎えのタクシーが来たので、ホテルへ引き上げその後帰路に着く。今回の旅で知床のほんの一部では有るが触れる事が出来、素晴らしさに感心した。又是非訪れたいものだ。尚、今回知床の情報を頂いた北北西の風さんにはお礼申し上げます。